オオツカ企画 ハイパーヒーロー 仮面ライダークウガ (マイティフォーム) レビュー

今回はオオツカ企画から発売されたハイパーヒーローシリーズ「仮面ライダークウガ マイティフォーム」を実際に組み立てながらレビューします。
販売元のオオツカ企画は2008年に倒産しており、現在はシリーズがすべて絶版となっています。

玩具の紹介

2004年発売?(Amazonでの取り扱い開始日から推測)
定価7000円

手のひらサイズで超リアルな、ハイパーヒーローシリーズ!
フル可動塗装済み組み立てキット!
シリーズ全商品付属の素体くん&素体さん
(オオツカ企画オリジナル・完成品・1/10スケール)は、
ABSインジェクション製で全身フル可動。スムーズな動きで、
かっこいいポーズも思いのまま!!
ヒーロー・スーツ/塗装済みソフビパーツ(マスク・グローブ・ブーツ等)
プラ製飾りパーツを装着して完成!!
(仕様・部品内容は、キャラクターによって異なります。)
※ソフビパーツ等、一部加工が必要な部品があります。
対象年齢15歳以上

「オオツカ企画 ハイパーヒーロー 仮面ライダークウガ(マイティフォーム)」パッケージ

パッケージ

※開封品のため、付属品の位置などが未開封品と異なる場合があります。

今回は組み立て込みのレビューですが、こちらは未開封品ではなく、素体の首にウレタンシートを仮留め、ソフビの首と胴体の不要部分のカットおよび背中に切れ込みを入れた状態まで手が加えられた半中古品です。しかし、パーツの破損やスーツ生地の傷みもなく非常に綺麗な状態でした。

説明書

このシリーズは半完成品でパッケージに入っており、自分でソフビをカットしたり、素体を補強しながら組み立てていきます。

付属品

ブリスターの中でさらに袋によってパーツ分けがされています。
複眼はシールで貼るように指示されていますが、すでに貼られていますね。

付属品です。

ウレタンシートは素体の首に使用した分だけ切り取られていました。

ソフビの頭部や胴体の不要になったカット部分も一緒に袋に入っていました。
ですので、カットされたパーツを一度テープで仮留めしなおして撮影しています。

素体くん

本体になる素体です。
頭、手首、足首から先はソフビパーツをそのまま通すのでありません。
経年によって関節部分がほんの少し黄色く変色していました。

※首部分に既にウレタンシートが貼られています

頭部

頭部は首の余剰部分をカットします。
複眼は厚みのある立体的なシールで再現されています。

※カット済みなので切れ目が入っています

胴体

首元、腕を通すところ、下側の余剰部分をカットします。
さらに素体を通すために背中に切れ込みを入れます。

※カット済みなので切れ目が入っています

カット後

切れ込みはちょっと目立ちますね。

腕は左右どちらも握り手と開き手が付属しています。
ここからは未加工なので実際に肘側の余剰部分をカットしていきます。

カット作業

切れ込みを入れ、そこから余白を残して大まかにカットします。

ざっくりカットした部分をニッパーで整えた状態。
ここから内側を三角スクレーパーで少しだけ削りました。

ガンダムマーカー シャインシルバーで下地を作ってから、ガンダムマーカー ゴールドでリタッチをして完成。

肩アーマーパーツもソフビ製です。
内側にマジックテープが取り付けられています。

ブーツ

ブーツは足首の角度が異なるものが2種類付属しています。
こちらはカットする部分はありません。

ベルト&膝パーツ

細かいところまで塗装済みです。
プラ製ではなく軟質パーツで作られています。

ベルトは凹凸部分で付けていくので外れやすい印象です。
接着してもいいと思いましたが、私は裏面にウレタンシールを貼って固定しています。

ベルト中央に正面シールで透明パーツを貼り付けるように指示がありますが、すでに貼り付けられていました。

膝パーツは両面テープでスーツに貼り付ける仕様です。

素体くん ボリュームアップ・パーツ

素体君に両面テープで貼り付けていくパーツです。
脚と股部分に使用します。

両面テープ&ウレタンシート

両面シートはパーツを素体やスーツに貼り付けるために使い、ウレタンシートは外れやすいパーツに渋みを付けて取れにくくするために使います。
ちなみにどちらも結構余ります。

スーツ

組み立て

素体くんの調整

デフォルトでの状態を確認するためにボリュームアップ等の手を加える前に一度スーツを着せてみます。

下半身を着せてから素体の腕を付けると着せやすいです。

スーツを着せた状態。
ボリュームアップ前なのでかなり細身です。
肩にはマジックテープが付いています。

脚にボリュームアップパーツを両面シートを使って付けていきます。
貼り付け位置は太ももの裏側と脹脛の裏側です。

ソフビの腕パーツを試しに付けたとき少し緩く感じたので、腕の部分にウレタンシートを貼りました。

股部分のボリュームアップパーツはスーツを着せた後もずれることはないと思ったので両面シートを使わないことにしました。

再びスーツを着せていきます。

ボリュームアップパーツによって足回りのシルエットがすっきりしてきました。
腕や腰は相変わらず細い印象ですが、このままソフビパーツの取り付けに入っていきます。

ソフビパーツの取り付け

切れ込みの入った胴体パーツを着せていきます。
素体くんの肩を外した状態で腕を通し、胴体パーツがしっかり入った後で肩を差し込みます。

このまま頭、腕、脚、ベルト等を取り付けていきます。

完成

本体

組み立て作業中も造形の良さを感じていましたが、完成するとやはりクオリティの高さに驚かされます。
シワの入り方はともかく、スーツ生地の質感もいい感じです。

各部アップ

各部はソフビによる造形ですが、複眼やベルトの一部が別パーツで造られており、かなりリアルな質感となっています。

アクション&ギミック

アーマーやスーツによる可動域の制限はありますがそれなりに動かせます。
動かした感覚としてはREAL ACTION HEROESシリーズに近いです。

アーマーの古代文字もしっかり再現されています。

ベルト(アークル)の塗装もいい感じです。

マイティキック!
足裏もしっかり造形されています。

着地ポーズはちょっと厳しいです。

比較:S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダークウガ マイティフォーム

1/10スケールということで真骨彫版よりもサイズが大きいです。

まとめ

真骨彫やREAL ACTION HEROES版も持っていますが、このオオツカ企画版はそれ以上に劇中のクウガに近いと思いました。可動もREAL ACTION HEROES版と同等くらいは動かせます。
素体やソフビを加工して組み立てていく手間こそありますが、頑張ってみる価値はあります。
造形は本当によくできているので、後はスーツのブカブカ感をどうごまかしていくかが課題です。個人的にはボリュームアップパーツを使用した後のスーツにはまだ少し余裕があるので綿を詰めたりして調整するとさらにいい感じになりそうだと思いました。
メーカー倒産によるシリーズ終了は残念ですが、クウガの立体物のひとつとして一見の価値ありだと感じました。

以上、「オオツカ企画 ハイパーヒーロー 仮面ライダークウガ(マイティフォーム)」のレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。